「第9回乗鞍スカイライン サイクルヒルクライム2012」 を走って


スタート地点は小雨だったが、森林限界を越えたあたりから灰色の雲がだんだん薄くなってきた。四ツ岳のS字コーナーくらいから青がうっすら見えてきて、ゴール地点は晴れ間も出た。完走の感動を最高の景色の中で味わうことができた。

↓苦しい旅を共にした我が頼もしき愛馬と乗鞍

↓夏の緑と青い空と白い雪、そして愛馬。ぶひひひーん!


雨の中、コース中には何十人も地元の方(多分)が警備にあたっておられた。レース終了後の選手が下山の時まで立っておられたので4時間以上だろうか。本当にありがとうございました。


並んで下山したトレック乗りの選手は67歳のおじいちゃん。3年ぶりの乗鞍参加だという。50歳から自転車に乗り始めてハマっちゃったらしい。このおじいちゃん、いつまで乗る気やろうか。スーパーに買い物行く時のようなふつうのウィンドブレーカーを着て、チョコンとサドルにまたがって颯爽とくだる自転車先輩を見ていると、35歳なんてまだまだ走れるという気もするし、あと35年なんてアッという間という気もする。


今回は、レース4日前にジムで、心拍数とパワーの実測した。そこから有酸素最大出力を算出し、出力LT値と出力OBLAを求めた。レース前にお借りした本のネタだ。ペダル回転は90rpm。最大心拍数を185と仮定して有酸素最大出力=240(W)。LT強度=120(W)とOBLA強度=168(W)。自分がどれだけのパワーを一定時間以上出力できるのか計算した。体重と出力の関係図から所要タイム(乗鞍エコーライン)を目安にした。今回レースの結果をもとに、効率よく心肺能力を向上させて、秋のヒルクライムレースにむけて、トレーニングしていこうと思う。LTでの高出力維持、OBLAで乳酸処理スピードUP。


ウィンドブレーカーについて。ビニールゴミ袋でレインコートを作成した。軽いし丸めてポケットに入るので、走りながらでも脱着対応しやすそうだ。スタート時小雨だったので結局ポケットに入れてスタート。次回ヒルクライム参加時は事前に作っておく。欠点は貧乏くさいこと。


補給食・飲料の装備について。水500ml。アクエリ500ml。合計ボトル2本で出走した。見る限り他の選手はほとんど1本。結局、アクエリ半分、水半分残ったが、この500mlをケチって干からびたくない。出走30分前にアミノバイタルを補給。念のためもう一つをポケットに入れてスタート。途中で腹が減ったりバテてから飲んでも遅い気がするが。。。結局使わず。タイミングが分からん。朝5時に起きてお稲荷さん6つ、納豆巻き6巻を食べたが、食べ過ぎも良くないらしい。途中でゲップで納豆が上がってきた。これからはもう少し粘りの無いものを。


空気圧について。乗鞍山頂は気圧が低い。低地の7割。タイヤの空気圧に悩む。後タイヤは新品だが、前タイヤが非常に心配だった。レース前はレインコート作りと装備品悩みにあれこれ時間を取られ、結局8barで出走。後から調べると、高圧のタイヤに対して、大気圧差補正は誤差範囲だということが理解できた。ただ目安として1000mメインで-0.1bar、2000mメインで-0.2barの高地補正くらい気にしていこう。レース後に、ワイヤーが見えるほどの亀裂が入っていたのには焦った。



心拍数について。今回は、呼吸にこだわった。ゆっくり呼吸すれば心拍も抑えられる気がするから。心拍計がないので分からないが、レース中盤からは心拍も抑えられた気がする。次回は心拍計で心拍管理をしながら登ればレースがもっと楽しく安全?になりそうだ。酸素の薄さは全く気にならなかったのは、順応したのか、そこまで限界に達していなかったのか。



前日に泊まった民宿。玄関横の座敷には囲炉裏。丹生川流域の民宿は選手の皆さんでいっぱいだったようだ。