「歴史認識 消せぬ火種」 の記事を読んで

最近問題になっている、首相の河野談話に対する批判と、橋本市長の従軍慰安婦に対する発言についてのある新聞の記事を読んでの感想です。


新聞の見出しには、 
・維新首脳の「体質」露呈 
外交問題発展の可能性 
・橋本代表の発言と問題点 
など。



主な人物の発言としては、経団連米倉会長が、「日中経済関係は重要なので改善し強化する必要がある。」と、彼らの発言を批判したこと。元慰安婦支援団体の代表が、「慰安婦は犯罪行為である。それを擁護する犠牲者を冒涜する」と言われていること。私が、これらの件について問題とは全く思っていない、ということは別として、この記事の最初からこれらが問題であると、決めていることが問題と感じる。色んな意見があっていいはずだが。



金儲けの任を経済界から担わされている人の意見は、間違いなく中国市場で儲けようとしている数多の企業のお金儲けの考えに傾斜する。事実でない歴史を発信し、利益を得ようとする人を支援する人の意見は、それで日本批判、反日感情を煽ろうとする、日本内部の中国・韓国の勢力に力をつける。中立な、双方の国の、歴史学者の意見と世界の意見を全く載せずに、首相と市長の発言の中身が何も検証されていない記事を載せ、とにかく、ワイドショーのように、彼らの発言の数日間の記録を綴り、ただ、歴史問題、女性軽視、と書き立てるこの新聞。そこに、中立な立場で真実を伝えるジャーナリズムのナンタルやはあるのかと思う。ナンもない。



軍と売春、戦争と侵略、勝者が正義、そんなことは、人類歴史を客観的に見れば、人間の性であり明らかだ。暴力を振るう者もいれば、強姦するものもいる、敵でも助けるものもいれば、虫けらのように殺すものもいる。精神的に弱い者は錯乱する。そして、そんなグログロした戦争の世界を作りだしておきながら、左団扇で儲けを得るのは一部の既得権益者で、人生を台無しにされて、生きるか死ぬか瀬戸際で死ぬまで戦う命令をされるのが、かつての日本兵であり、イラクで戦う若い米兵である。



新聞はこうまとめる。野党からの追及を受けて、首相は逃げの答弁が目立ったとする。米議会調査局が「首相を強固な国粋主義者」と言ったことを紹介している。この態度が続けば、強固な国粋主義者というイメージが固定しまう恐れがあるとする。



誰を気にしているのか。誰からそう書けと言われているのか。首相の発言を直接聞いたわけではないが、逃げではなくこれ以上言っても無駄、なのではないか。知ろうとしない社会と団体に、いくら投げかけても、砂上の楼閣。恐らくこの記事を担当した人、もしくはチームがそうなんだろうけど、何かの圧力を受け、自分の意見を無くしてまとめているとしか思えない。来月から私は読む気がなくなったので、この新聞をとるのをやめようと思う。



戦争の中の男、男を相手する女。戦う男。戦った後に、絶望に暮れた後、今日も生き延びた。女。数分でコトを済ます。どこの軍隊もあたりまえ。中学生が自慰行為するのと変わらない。それを言葉で言わなければ分からないくらい。一回でもまじめにアジアの歴史を勉強してから、一生を終わった方が、そのまま死ぬより幾分ましか、と思った。