「日本よ、再び」 を読んで



2006年発刊より、6年が経った。内容は2003年の記事だ。石原さんがこの本を書かれた時から考えると、日本に影響する様々なことが起こった。リーマンショックによる不況。中国経済の台頭と軍拡。台湾の政権交代。北の指導者交代。北方領土問題。中国船衝突事故。テポドン発射。三陸地震福島原発汚染。ビンラディン殺害。あまり変わっていないのは、私たち日本人。それでも、さすがにミサイルが飛んできたらどうなるやろうと思ってはいたけど、到達前に分解したからやれやれ。TVニュースで、PAC3配備について、重々しいから嫌だ。って人がでていたが、それはいいとしても、中国を刺激するから来ないで欲しいって言う人が、インタビューに出ていた。守る為に命懸けで仕事している自衛隊の人には何ともかわいそうだ。自分家に落ちてもえーんかな。いや、沖縄地方の人にとって本土決戦の記憶。中国と隣り合わせ、米軍基地とも隣合わせ。苦労も何も知らん関西人が言える立場ではない。悶々。で、結局、失敗に終わったその後の処理がどうなったかなんて知りもしない。どうせ形だけ抗議して何ら有効な制裁措置はないやろう。



本に書かれている内容は、今はどうなった。EUは中国へ武器を売った?台湾政権交代後はどうなってる?花粉症対策を国は講じているか?日米要望書は今どうなっている?尖閣諸島は?竹島は?北方領土は?何も知らんなぁ。やばいなぁ。



本の内容で印象的なのは、拉致された被害者を救助できずに、経済制裁する行えず、顔色ばかりうかがっている日本外交をポーカーゲームにたとえている。相手のコールにいくらでも答えることができるアメリカ。北は核開発、ミサイル開発で脅しをかける。アメリカは相手のブラフには動じない。中国は北朝鮮の国土を狙う。韓国は合併後の経済打撃を考える。日本は。。。何かこの2、3年で進展は?経済制裁というカードは?外交カード。国がきらないなら都がきったんだろうか。こういうことは普通ではないはずだ。だが、東京都魚釣島。いいね!



もうひとつ。中央集権官僚制度の問題。各省、各局の利益優先の考え、損失は国民に丸投げる。政治家に比べて、安定性と継続性がある。本来官僚を駆使すべき政治家たちを逆に使役し、この国を一元的で幅の狭い融通の利かk内仕組みをつくっている。世間、民間では当たり前のことが、官僚世界では行われない。そのことが行政の効率を低下させ、血税を無駄にしている。官僚の方も東大を出られて、努力してこられてた方々なので、もちろん給料はたくさんもらうべきだと思うが、こういう風にうまくやったら楽に金が稼げるとなったら、どんなに優秀な人間でも意志を保つのも難しいと思う。秘匿しないでよい各省、各局の業務は透明性を上げて、取り組みの結果が国民にわかるようにできないもんだろうか。お役所仕事の安定性と継続性。あと恐らく多くの官僚の方にあるであろうプライド。国を守るというブライドをより多く持つ方に国を任せたい。他力!