「松平方面」を走って

朝は小雨だったが午後からは雲の隙間から青空が見えてきた。ベランダのガラス戸越しに日の暖かさを感じれるようになった。戸を開けると風はちょっと冷たいが刺さるほどではない。上は野球用のアンダーウェアとジャージで走れそうだ。いよいよ春到来。今年の冬は何故か長い気がするのでほんまにうれしい。


通勤以外では自転車に乗るのは、昨年の飛鳥ヒルクライム以来なので3か月半ぶりになる。豊田スタジアムの横を通り松平橋方面へ走ると巴川にでる。川沿いに少し走ると築場という交差点からいよいよ上りが始まる。


築場から国道と並行して流れている渓流には、いくつも小さな橋が架かっている。何んの橋か。川上に向けて右岸のちょっと高い位置に国道が走るので、川を見下ろす形になる。ちょうど見下ろした川の向こうの家に行くには、川を渡らなければならない。だから、どこの家もこじんまりした鉄の橋が架かっている。


滝脇村石御堂。200年前の加茂一揆の決起場所だという。三河地方の村々を巻き込んで一時は1万人を超えたというが、数日後、挙母や岡崎の藩兵や役人に鎮圧された。蜂起の場所は木が光をさえぎって薄暗い。車もほとんど通らない。御堂の後ろの高い竹林は風が吹く度にカラカラ、ザワザワという音だけが聞こえる。命を懸けた村人は人間らしく生きる為に、この御堂にどれだけの願いを込めたのだろうか。


二畳ケ滝には、特に大きな案内看板もない。自転車で走っていても気が付きにくい。だが、ひとたびガードレールから下をのぞきこむと、雄大な2段の滝が轟轟と流れていた。上段の滝はやや小さい。下段の滝は大きい。下から見るとその大きさに圧倒される。今は上流で水量調整されているが、その前はもっと迫力があったと看板に書いてある。滝壺には穴があってそこに住む大蛇を見た者は毒気に侵されるという言い伝えがあるらしい。


野鳥の説明看板があった。ホトトギスの鳴き声は、テッペンカケタカって聴こえるの?youtubeで何回も聴いたら、ホーーーホケキョ、って鳴いてないやん。確かにテッペンカケタカの方が近い。


今日はちょっと走っただけで見応え満点だった。今日はヘルメットをかぶっていないのでおとなしく?歩道メインで走ったが、暖かくなってきそうなので早くロードで走り回りたい。三河には自転車が少ないので、ドライバーも車動を走る自転車に慣れていない人が多いように思う。気を付けて走ろうと思う。