これが週刊こどもニュースだ を読んで


NHKこどもニュースの番組作成について書かれた本です。出演する子供たちに対する番組スタッフの悪戦苦闘ぶりが伝わってきます。特に自分たち製作者が、池上さん達大人が、いかに反面教師であり、報道ではミスを犯し、完全に理解していないことがある、ことを語っています。放送で使う台詞にも、子供に衝撃や嫌な思いをさせないように非常に配慮して、オブラートに包んだ表現にしているそうです。そうしなければ多くのクレームが返ってくるそうです。



核兵器を持つ国が、持たない国に対して、持つことを禁止するのはおかしくない?」「世界の多くの国々にとって宗教は大切だけど、宗教って何?」どう子供たちへ教える?難しいと思います。日本では朝晩祈らないもんね。ごはんを食べる前に祈らないもんね。でも外国の人はするんだよね。どんなずる賢そうなそうな人でも敬虔な信者になるんやね。不思議やね。日本では、面白おかしく「宗教か!」って突っ込まれて終わるけどね。太陽神の国なのにね。世界に誇る神の国なのにね。



「日本は何の為に欧米列強を敵に回して戦ったの?」「負けた後はどう占領されてどんな国になったの?」それはね、ウォーギルトなんやらっていうアメリカの洗脳プログラムでね、それまでの日本のやってきたこと、信じてきたこと全てが悪い、って思わせるプログラムでね、って教えるんかい!自分の国のことを。。。「でもこんなに裕福やからえーやん」て言うわな子供は。


どうやって自分の子供に教えたらえーんでしょう。なにわともあれ、私がちんぷんかんぷんな、政治・経済・公民?系は非常に丁寧な説明なので勉強なります。番組の作成段階の奮闘記でした。


第1刷 2000年9月25日、第16刷 2010年9月30日。10年売れ続けるってことはすごい本ですね。


【収録内容】
 第1章 こどもニュースのこころみ
 第2章 銀行はなぜおかしくなったのか
 第3章 茶の間に入ってくる「ワルイ人」たち
 第4章 おとなだって知らない政治の基本
 第5章 「天気」に強いこどもになる方法
 第6章 「環境」について、こどもと考えよう
 第7章 世界を舞台に踊る不況の伝え方
 第8章 「戦争と平和」をどう伝えるか
 第9章 世界にはいろんな考え方がある
 第10章 ニュースの本質をつかむために
 第11章 こどもに自分で考えさせる
 第12章 おとなのあり方が問われる