チベット問題 を読んで


youtubeで、チベットと検索すると、必ずチベット僧の焼身自殺の映像がヒットする。この本には、チベットから命懸けで亡命してきた、尼僧や子供達の言葉がある。何から逃げてきたか。いまや世界一位の経済大国の圧政から。この本に書かれてあることを信じるか、中国政府を信じるか、もちろん私は前者を信じる。('12,1,2)



チベット自治区というのは国ではない。中華人民共和国の西南部を占める区域 自治区。中国だ。元々独自の文化、伝統、歴史を持った、日本人に顔立ちの良く似た、民族が暮らす国家。チベットは中国の4つの省とこの自治区に設定された。日本の敗戦後、中国人民解放軍は周辺の国々を解放として称して制圧した。そうやって解放という名の元で占領され植民地化された国の一つ。いま、チベット政府は亡命してインドのダラムサラにある。その後、中国が、チベットに残ったチベット人とその国民が築いた美しい文化に何をしてきたか。そしてどれだけのことを強引に隠してきたか。その結果、今チベットがどうなっているか。それをここで書き連ねることはしない。新聞で取り上げられなくても、TVで報道がされなくても、真実を伝えようとするジャーナリストは必ずある。真実を伝えようとする人の書籍を買えば、それを知ることができる。ひと手間かければいい。この本は買って読んで自分で判断すべきだ。良いも悪いもない。まずは知ることだ。


「そんな綺麗事」、とか、「そんな苦しみは世界中にある」、とか、そういうのんじゃない。まずは知ること。それもお隣の国のしてることだ。多くが知れば、価値観が変わる。大勢の価値観が変われば、必ず全体の人の流れが変わると思う。('12,1,2)


チベットを知るために
http://www.tibethouse.jp/about/index.html



マンガ交流が進んでも、パンダ外交をしても、SMAPが講演しても、NHKの討論番組で一人一人がどれだけ話し合っても、地震で救助隊が派遣されても、色んな企業が中国に進出しても、私は中国という国が大嫌いだ。中国をまっとうな国家に変えてくれ。その日の、その時の、利益の為だけに、破壊し、奪い、虐げ、隠し、だまし、殺し。まして自国民に対してまでも。


私はチベットの実状を知っている。それもずっと前に。にも関わらず、私は何もできない。何もしてこなかった。もう、中国の悪口を言うことはやめた。もしあちらの国のモノをボイコットしたとする。できる限り利益になるような製品は買わない。そんなことをして生きていけるのかどうかまずわからない。それによって効果がどれだけあるかもわからない。そして多くの矛盾が生じるはずだ。


かの国の利益になることは、すなわちチベットウイグルや台湾、南シナの人たちの苦しみを与えることに手を貸すということにつながる事は間違いない。来年の考えるべきことの一つだ。どうすれば自分自身がチベットの虐殺に加担しないようにするか。だ。”知る”段階は過ぎた。自分が信用した人が勧めるもしくは書いた書物でそれを知った。次は。


どっぷり中国の恩恵にあやかっている以上、覚悟と責任が必要なことは間違いない。私一人がその行動を取る為だけに、その覚悟ができるのか。



愛の反対は無感心である  マザーテレサ