オメガトライブ(1〜14) を読んで

烈士(れっし)とは、革命や維新などにおいて戦い功績を残し、犠牲となった人物や称号をいう。近代では国家や民族の独立の為に犠牲になった英雄。ウィキペディアより。


PS3もおもしろいけど、この漫画もおもしろいです。聖闘士聖矢、ジョジョ沈黙の艦隊、カメレオン、稲中、には負けますが。


ここから内容なのでネタばれです。


親が子に殺される世代に人類が新種として覚醒する。旧人種は滅びていく運命にある。新人種は数種類いて、お互い種の存続を掛けて戦う。数種類の新人種として覚醒した者はα。αの体液からウィルスのように感染して増えた者がβとなる。感染した者は高確率で爆死するか低確率で覚醒するかのどちらかとなる。主人公は覚醒した新人種の一人で、生き残りをかけて戦う。そういうお話しです。


主人公は晴(はる)という日本人のひきこもりの若者。父親に殺されかけて新人種に覚醒したばかりなので新人種特有の超能力のような能力が分からない。裏で世界を牛耳る新人種達は各国の要人と密接な関係がある。国際会議の場でこの日本の新人種の取り扱いを協議し、3年間で同じ地位まで登ってくることを条件に排除しないように取り決める(んやったっけ?)。


主人公は協力者集めに一人で奔走する。低確率で覚醒させる方法もあるがそれでは犠牲者が増えるので苦悩する。そして社会からはみ出した少数派、メジャーではなくマイナーな者たちを次々と仲間にしていく。はみ出し者達を次々と洗脳していき党を結成する。主人公の最初のβは3年後に総理大臣になることを目的に国会議員の秘書となる。主人公は裏で日本を操る自衛隊幹部に接触する為、自らが密かに防衛大学校に入学する。そして次々と裏の権力者を仲間にしたり、見込みのありそうな者を上手くβにする。3年後クーデターを起こして自らが日本を権力を牛耳るために。


秘書のβは議員を動かし中東サウダイの石油利権獲得に貢献する。そして議員を陥れて廃人にし自らがその地位を手に入れ国会議員に当選する。投票者に対して「馬鹿でありがとう!」と演説して終わる。


続きはオメガトライブキングダムという漫画になるのですが、前半はこれで終わりです。なんという締めくくり方やろう。適当なのかなんなのか。作者が伝えたいことは何だろうか。カメレオンは矢沢のはったり、星矢は奇跡と友情。この漫画は。。。社会の異常さに対して無感になる人間。汚れた事でも権力者が綺麗事にできてしまう世の中。マイナーがその権力や金を上手く使いながら、市民を洗脳しメジャーなっていくストーリー。クーデターなんて、とか思っていると本当に起きるかもしれませんね。幸せ過ぎる日本人は起こさないか。という様な内容も本文にあったような。。。


クーデターを起こす設定は、沈黙の艦隊以来の発想で楽しめました。現実の事情や核心を描いていく漫画は面白いですね。漫画は絵も上手くて知識も必要やし凄いなあ。


漫画の読書感想文なんて聞いたこともありませんが、そもそもそ感想になってないけど、ご了承ください。そんなこと言ったらこのブログ自体ごめんさい。