「50年後の日本」を読んで

明石市立図書館で借りました。先々週でしたが自転車で行ったところですが、今回は車で行きました。駐車場代が500円。おいおい。しかも最低で500円。一冊本が買えるじゃないか。これからやっぱり自転車で行こう。

図書館に行って本を選んでいると、何だか賢くなった気がしてくるもんです。相当逝っちゃってます。でも不思議なことに、図書館で選んでる時に読むスピードは、家で本を読むスピードより断然早いんですね。どれがおもしろそうか読むことに必死になってるからではなかろうかと思うわけでして、しかも、ペラペラっと、全体を見たり、目次を見たり、だーっと流し読みしたり、、もしかして、これが速読なのか!?

さて、この本、東大の先生が50年後の日本を描いておられます。ちなみに本の発刊が2005年なので、6年前の先生です。そういえば子供の頃、自分は21世紀はどんな風に想像していたかなぁ。真剣に考えたことがあったかなぁ。1999年に世界が滅びると思っていたしなぁ。

2055年。やっと21世紀らしくなる?そんな憧れの世界のイメージさせてくれる本です。大学の先生が書いておられるので問答無用に納得せずにはおれません。予想が当たったかどうかは我々30代が死ぬ時わかります。

車は、やっと車は空を飛ぶ。電導磁石の常温化により。管制塔のようなシステムはすべての車を制御する。ドリフトできんし、暴走族も走るとこがなくなって自転車で暴走することになるとかならんとか。

地球軌道上に宇宙ステーション。エレベーターで36000km上がる。何階建てやねん。重心を保つ為、そこから先にもまたエレベータらしい。地球重力圏外だから、エネルギーをかけずに簡単に宇宙へGO。

センサ技術の発達は。。。今でもセンサは、鳥につけて生息情報を調べたり、加速度センサで車の乗り心地良くしたりする。それがもっと微小化し、何にでもくっ付いて、いろんな情報を収集することになる。土に交じって地震観測したり、犬につけて犬の感情を言葉にしたり、大気に混じってプカプカ浮いた日にゃ、うかうか072もできなくなるらしい。

医療技術は、ミリ波レーダーの活用で簡単に悪いところがすぐわかる。自分の細胞で悪玉細胞を直してしまう。最終的に人間は自分で腕を再生できるようになって、ピッコロみたいになるとか。。。

材料素材も格段に進歩するらしい。確かに自転車でも今ではフルカーボン。軽くて固くて、システムが安全になれば車の外殻も固い必要はなくなり、より薄くなる。自転車のフレームが糸みたいになったら、多分その時はもう欲しくない。

教育は、個人の脳データを解析し、最適な学習プログラムが用意される。コンピューターの進歩。これはムーアの法則というらしんのだけど、2乗に比例して発達していくらしくてもう訳が分からん。

とまあ色々そんなおもしろいことが書かれてある本でした。

これから宇宙に進出したら、国境はどうなるんやろうか。国の歴史とか文化、言語なんかはどうなるんやろうか。それこそそんなもんは天然記念物みたいになってしまうのか。人が進歩を求めていくことの自由と、進歩を制御する何かの道徳心と、どちらを優先すべきなのだろうか。2055年といえば私が死ぬ頃だろう。根拠を整理できないが、私は後者を望みます。