「発達障害に気付かない大人たち」を読んで

発達障害に気付かない大人たち」を読んで
星野 仁彦 著 


本人は至って真剣に読書感想文3冊目。


最近の研究により、子供だけでなく大人に、高い割合で脳の発達障害があることがわかったそうです。著者は精神科医の方です。


一般に発達障害とは、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や、自閉症アスペルガー症候群、などのことを指し、それぞれの障害には様々な症状が表れるので全体像をとらえることは困難ということ。仕事でミスや失敗を繰り返す、飽きっぽく一つの事が長続きしない、 気が散りやすく集中できない、これらの例は、ADHD特有の症状です。さらに、こだわり・興味限局傾向(一つのことに異常なまでの興味を示す)などが加わると、アスペルガー症候群の疑いがあるそうです。


このブログも、これまでの趣味の偏りも、私の日々の仕事っぷりも、まさに全部当てはまることちゃうんかと、2、3ページ立ち読みして、焦って思わず買ってしまったのですが。。。。結果は、、、


この軽度な発達障害とは、ある能力だけが平均より劣ったりするので、子供のころには気づかれないまま大人になる人が多いそうなんです。だから悪いことばかりではありません。ある能力は平均より優れているが、ある能力が劣っていたりと、能力にむらがあるだけで、人より秀でた能力や才能を持っている場合が多く、著者は、障害とは言わず、発達アンバランス症候群という考え方をしているそうです。この本にはADHDの診断基準、アスペルガー症候群指標、が掲載されています(最終的には専門家の判断に委ねてくださいと注釈の上)。少しでもそうではないかという方は一度読んでみて、チェックしてみてはどうでしょうか。


私は、高い確率で症状があるだろうと思ったのですが、チェック結果では可能性は低いということでした。。。。


確かに傾向に当てはまるところはありましたので、障害といかないまでも、軽軽度な症状なのかもしれません。でもやっぱり何も異常がないのかもしれません。だけど、こういった傾向は誰しも少なからず感じたりするものだと思います。症状の有無にかかわらず、自分の行動が度を過ぎた時、また周りに迷惑をかけてしまった時、自分勝手な振る舞いをしていないかと行動を振り返る指針にしたいと思います。