偽善エネルギー  を読んで


日本の原発は安全だが、地震が来たら倒壊して付近の住民は被爆する。それがわかっているのに原発を認めているお役人。これは「天災」ではなくて「人災」だ。この本はそう警鐘を鳴らしていた。たかじんの番組によく出ている武田邦彦さんが書いた本です。エコの話しがいつも聞いていて面白くて分かりやすいので買ってみた。


軽水炉は科学的には安全だが、予想以上の地震が来たら炉が倒れて制御棒を操作できなくなっていまう。そうなると爆発しなくても放射能は外に漏れる。また、核分裂を制御する制御棒の人為的な操作ミスやモーターの故障、非常用電源などの補機類の欠陥によってもそ放射能の危険がある。「うまく行けば、うまくいく」のは当たり前だ。うまく行かない時に安全かどうか。これを放置しているといつか地震が来たら放射能汚染が起こる。そして今回原子炉は地震では壊れなかったが、津波で非常用電源が落ちた。


石油枯渇まであと30年。嘘か真か。物心着いた時にそう聞かされて私は既に35年生きた。死ぬまであと40年だがガソリンはあるか?2020年。寒冷化が始まるらしい。同時に石油などの使いやすい液体燃料が無くなってきて、使いにくい固形燃料になってくる。その時に原発の技術を見直す必要が出てくる。その時に危険性についても国民が気付くはずだったが、奇しくも今年気付いた。温暖化が進めば日本にチャンス到来だったが、どうもそうならんらしい。医薬品や化学品などを使いにくい固形燃料で作る技術革新が望まれる。


専門家に閉じた組織で、業者と官僚の利権が絡み合う原発。そして科学的でも論理的でもない日本の報道にまどわされる私。国と企業は組んで無駄にエコ活動を促進する。立場の弱い国は強い国に慮る。いろんなグダグダにまどわされて正しい判断をできないまま、死んでいくのは非常に悔しい。この本では原発の話しを主体に、現在のエネルギー事情について詳しくわかりやすく書いてある。環境にいいエコカー。巡り巡って結局エコなんか?正しい情報の元で生きたい。間違いに気づいても見て見ぬふりをするうちにブラボー若大将。


是非読んでみてください。


あとがき
いつも思う。ただでさえ、正しいことを正しく理解できない私が、正しいか正しくないかを判断して、理解する、なんてことがどうやってできるのか。どうやったら自分が信じる正義を見つけることができるのか?まずは判断のとこやな。。。もう34歳やけど。。。3時間もプレステしてもたけど。。。